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心のシャッター通り

初めて知ったが長崎、佐賀にまで新幹線を通そうという話があるらしい。そのための賛否を競った市長選挙があり、幸いにして(?)反対派が勝利をしたと言う。また少し前には岩国市の市長選挙もあった。ここでも米軍再編計画に伴う政府案を受け入れるかどうかが争点となり、政府案反対派が勝利した。勿論この二つの問題を一概には同じ土俵に挙げられない。方や地方再建、方や外交問題が大きく影響しているからだが、ただどちらにも共通しているのは経済問題である。いわゆる「お金を落とす」というものである。ますます東京一極集中国家になろうとしている、「島国日本」としては、自国でのドーナツ現象型経済にまだまだ頼らざるを得ず、低迷していく地方としてはいわゆる「お上のお金」の魅力が捨てきれないものとして(図式として)歴然とあるのである。貧乏しても独立独歩で行くべき(まるでカストロ首相のように)だという人達とせっかく落としてくれるというものをわざわざ拒まなくてもいいのではという人達もまたいる・・・。
大事なことはこれが「国家ビジョンの入れ子」になっているということである。
今や地方のアーケード、シャッター通り問題の深刻化はカシマシイ。しかし人々の心の中に、華やかな六本木ヒルズ族の飽食に反比例した「心のシャッター通り」を作ってしまうことだけは避けるべきはずなんだろうが・・・・。