天才の閃光-1

一昨年末に友人の建築家吉田保夫が逝った。
芸術界で良く言う「夭折の云々」ではなかったが確かに天才だった。
やはりどこかでこのことは触れておかなければならないと思いここに記す(敬称略)

自分にとってはいわゆる「建築」に導いてくれた大切な友人だった。
実際は友人というよりずっと兄貴分(と勝手に思っていた)であった。

昔関西の3奇人と言われていた人達がいた、安藤忠雄、毛綱もんた、渡辺豊和である。
自身はその時期をリアルタイムでは知らないのだが、
強烈な磁場が発生していたことは容易に連想でき、
ワクワクとともに緊張感に満ちていた空間だったろう。

そしてそのうちの一人である渡辺豊和に引き合わせてくれたのが吉田保夫である。
(その吉田保夫に引き合わせしてくれたのは、当時大阪府庁の吉羽逸郎である。)

その吉羽氏がやっていた勉強会に呼ばれて行ったら吉田保夫がさっそうと現れた。
きらびやかという表現は当たってないだろうが、長身で恰好良かった。